情報

技術の見方・考え方

機構で動くおもちゃを作りそれが真っ直ぐ進まない
リモコンで操作していたから問題が隠れていた
本当は同じ部品で同じ条件なのに同じ進み方をして当然だと思っても不思議じゃない
しかし現実はそんなに甘くない!
なぜ真っ直ぐ進まないんだ!
どうしたら解決できるんだ!
ハードの問題である事を認識させる(これすごく大切な事です)
電化製品、自動車をはじめ日常生活に関わるいろんなものにこの問題はつきものであることを教えることが大切なこと!
ハードの問題をソフトで解決!
これぞ制御の醍醐味!

作る→動かす→制御する

先ずリモコンで動かす
手で操作
頭を使っている場合じゃない
本能で動かせ!

手の操作をプログラムしてみよう
フローチャートで書いてみよう
めんどくさい!

メチャクチャ楽しいですよ
ストレートパンチだ!
アッパーパンチだ!
これちょっとした機構で動きが変わるんですよ!

組み立てカンタン

たったこれだけの組み立てですが、 とてもとても大切な行動です

たったこれだけの組み立てですが、 隣の友達と動きが違います

何故なんでしょうか?
これを考えさすことは
プログラミングより大切なことです
訂正します
プログラミング学習と同等に大切なことです

[これぞ技術科です]

プログラミングは今後多くのところで学ぶ機会が増えますが
なぜ真っ直ぐ進まないのか?
そしてこの真っ直ぐ進まない事を解決するにはどうしたら良いか、

実践的な活動を通して

グリスを塗る・モーターを変える
昨日(昔)まではこのようなハード面でしか解決出来なかったけれど、
今は!・・・・・・・これからは・・・・・
面白いですね!この面白さを気づかせてあげてください。

これから、電子制御分野をどんどん開発することによって、
もっともっといろんな問題を解決していけるんだと!

そしてその技術を開発して行くのは、
解決して行くのは、
明るい未来を創り上げて行くのは!!

そうです!君たちです!

これぞ技術科の存在意義であり醍醐味なのでは?
プログラミングだけでは何も解決しませんよ!
両方の技術が伴ってこそ!出来るのです

ここを!ここを!気づかせてあげることが技術科の大切な役割なのでは

この見方・考え方を実践的な活動を通し学ぶことが技術科の役目です

教えたいこと、大切なこといっぱいあるかと思います

だからこそ技術科でしか出来ないことやりましょうよ!!

[プロロボはとても良い教材です]

新しい指導要領を読みました

指導要領48p  情報の技術の見方・考え方を働かせた実践的・体験的な活動を通して,生活や社会で利用されている情報の技術についての基礎的な理解を図り,それらに係る技能を身に付け,情報の技術と生活や社会,環境との関わりについて理解を深めるとともに,生活や社会の中から情報の技術に関わる問題を見いだして課題を設定し解決する力,よりよい生活や持続可能な社会の構築に向けて,適切かつ誠実に情報の技術を工夫し創造しようとする実践的な態度を育成することをねらいとしている。

指導要領56p 生活や社会の中から見いだした問題を計測・制御のプログラミング によって解決する活動を通して,情報の技術の見方・考え方を働かせて,問題を見いだして課題を設定し解決する力を育成するとともに,計測・制御システムの仕組みを理解させ,安全・適切なプログラムの制作,動作の確認及びデバッグ等 ができるようにすることをねらいとしている。また,こうした活動を通して,自分なりの新しい考え方や捉え方によって,解決策を構想しようとする態度や,自らの問題解決とその過程を振り返り,よりよいものとなるよう改善・修正しようとする態度の育成を図ることが考えられる。
と書かれてありました。

プロロボはこの指導要領の内容を見事に分かりやすく具現化しながら子供たちに学んでいただけます。   

さらに、計測・制御に関して新と旧の指導要領を見比べてみました。

旧指導要領 D 情報に関する技術 平成20年9月に出された指導要領36pでは

(3)プログラムによる計測・制御について、次の事項を指導する。
  ア コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること。
  イ 情報処理の手順を考え、簡単なプログラムが作成できること。

プロロボを通して計測・制御の基本的な仕組みを知り、
順次,分岐,反復といった簡単なプログラムを作成できることを目的として、
習得させてきました。(とてもマッチした教材でした)


新指導要領 D 情報の技術 今回の新しい指導要領55pでは
(3)生活や社会における問題を,計測・制御のプログラミングによって解決する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。               
ア計測・制御システムの仕組みを理解し,安全・適切なプログラムの制作、動作の確認及びデバック等ができること                            
イ問題を見いだして課題を設定し,入出力されるデータの流れを元に計測・制御システムを構想して情報処理の手順を具体化するとともに,制作の過程や結果の評価,改善及び修正について考えること。                       

ちなみに前回は6ページ(32p〜37p)だったものが12ページ(48p〜59p)となっています
この内容からは
順次,分岐,反復といったプログラムを作成できることが目的ではないぞ!
と言う事になるのではと考えます!

プロロボは!新ワークシートの内容を新指導要領に即した内容に変えています。
指導要領が求めている事柄を見事にクリアーしています。
教材の見方・考え方を大きく変えてあります。
プロロボの持っている本来の価値をむしろ活かしたものとなっています
結論 ベストではと考えます。(以前より)

ともすると学んだ気・教えた気で終わってしまいがちな頭だけの学びではなく、    
実体験を通し、リアルに社会との繋がりを意識させながら学ぶことができます。

指導要領の内容を再度確認後、
今のワークシートを見直してみてください。
きっとご納得していただけるものと思います。

私としては、更に今回プロロボを通して基礎的なことを学ぶことができたのですから、その技術の見方・考え方を活かし「未来の電気自動車」をテーマに5年後10年後どんな交通システムになるだろうか、完全自動運転は可能だろうか、完全自動運転になるにはどんなシステムがどんなセンサーがあったらいいだろうかなどみんなでディスカッションできたら楽しいのでは? と考えます。車は子供たちにも家族にも一番身近な共有物というか社会(交通事故・交通システム・旅行・買い物・もしかしたらお母さんやお父さんの好きな曲を聞ける場所・意外と後部座席はテレビを見る事ができるリビングルームかも)を感じるものではないでしょうか。
以前新聞で自分の部屋がそのまま自動車となり移動でき、また家の一部として収まる絵がありました(楽しいですね)


指導要領16p
生活の営みに係る見方・考え方や技術の見方・考え方を働かせ,生活や技術に関する実践的・体験的な活動を通して,よりよい生活の実現や持続可能な社会の構築に向けて,生活を工夫し創造する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)生活と技術についての基礎的な理解を図るとともに,それらに係る技能を身に付けるようにする。
(2)生活や社会の中から問題を見いだして課題を設定し,解決策を構想し、実践を評価・改善し,表現するなど,課題を解決する力を養う。
(3)よりよい生活の実現や持続可能な社会の構築に向けて,生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を養う。
子供たちはこの教材を通して「生活や社会の中から問題を見いだして課題を設定し,解決策を構想し、実践を評価・改善し,表現するなど,課題を解決する力を養う」事ができたと考えます。

[製作]手から学ぶ

指導要領48pの冒頭に!
ここでは,情報の技術の見方・考え方を働かせた実践的・体験的な活動を通しと書いてありますが

まさかパソコンのディスプレイの中で亀さんや猫さんを動かす事が実践的・体験的な活動ではありませんよね!

指導要領(6)エ 製作・制作・育成場面で使用する工具・機器や材料等については,図画工作科等の学習経験を踏まえるとともに,安全や健康に十分に配慮して選択すること。と書いてあります。十分に配慮し工具を使いメカを組み立てるべきです。とても大切なことです!

[ハードとソフトの存在・繋がり・関係性を認識]

社会が求める安全性の面から本来ハードとソフトの関係性をはっきりさせておかなければなりません「技術の見方・考え方」を育成するためには必要不可欠なポイントです!
自分で組み立てたモノをプログラムにより制御することは凄く価値があります
急に愛着を感じ始めます。これは大切なことです。学びにはここがないと記憶につながりません!

[個人持ち教材の価値]

学んだことを人に伝える、教えることができることに大きな意味があります。生徒がお家の方に「制御とは」というタイトルでプロロボを動かしながら語るのです。素晴らしいことです。
歯車の存在(力の伝達)(本当は歯車を組み替えると速度が変わることも実感させてあげて欲しいのですが、ただいま教材メーカーに交渉中です!)

[グリスを塗る]

2度とない体験かもしれませんがとても大切なところです。こんな経験をする機会も機械もなくなってきましたが、これからの未来に生きる子どもたちに何が必要かを考えると、むしろこんな事なのでは、と感じる今日この頃です

なぜグリスを塗るのか?
摩擦です!エネルギー変換、効率です。(プロロボを通し多領域にわたる学びを得ることができます)

2022年2月7日の日経に日本精工という会社の広告が載っていました。
最新情報・日経新聞のコーナーに載せておきましたのでお読みください
摩擦の事と偶然にも「生活や社会の中から問題を見いだして」に関する私の疑問を見事に解決していただける内容が記載されています。

課題
「身近なモノが、10年後に、どう変わったらうれしいですか」
いい課題ですね!  楽しくなりませんか!
セコセコと目の前の生活や社会の問題ばかりより

結論プロロボはベストです

[当社 初の動画]

プロロボの製作の動画を作りました
なかなかの出来栄えです
しかしニッパーで切断するシーンがあるのですが、切った後切り残りがそのままはいけませんよね、美しく仕上げていただきたい!取り直し、編集が大変という事で、またいつか直してくれるとの事です。

当社スタッフがDVDお持ちいたします

[動画撮影第二弾]

オーロラクロックの組み立て動画も作りました

ポイントで、なるほどここだよ!と言うところがあります。是非ご参考に!

当社スタッフがDVDお持ちいたします

[取引サイト一覧]

その他多くのメーカーが、いろんな教材をご提案させて頂いています。

取引サイト一覧で載せてありますので、お時間ある時にご覧ください。

[技術科におけるプログラミング教育]
僅か2年間ですがタミヤのプログラミングコースとメカニックコースを運営させていただいた事、今まで教材を納めさせていただいた40年の経験、そしてなんの根拠もない動物的な感に基づいて!
技術科におけるプログラミン教育は、自分で組み立てた物を、プログラミングして、制御する事、社会でどう使われどう活かされているのか実物に近い物を組み立て(プロロボは次世代の電気自動車と言っても過言ではありません)それを制御する事に、大切なポイントがあると思います。
ヤマザキのプロロボ、実に簡単な仕組みで、同じ部品が入っていて、数個のパーツを組み上げるだけです。
しかし生徒が組み上げると真っ直ぐ進む物もあれば、何故か右や左に進む物もあります。
[技術科はここからです]
なぜなんだろう!
プログラムは、大丈夫か!
グリス忘れた!
いや僕はちゃんと塗ったよ!        
もしかしてモーター?
どうしてそう思ったの?
直せるかな?
モーターは交換するしかないかもな!
交換したらさっきより真っ直ぐ行った!どうして?どうしてだろうな?
なんてどんどん会話が弾むはず!
これが技術科でしか出来ない授業です!他ではおそらくやらないのではと思います!
もちろんプログラミングがメインですが、
まっすぐ行かないこのメカを制御することで(プログラミングすることで)真っ直ぐ進む車が作れるのです
ここが技術科で教えなければならない最大のポイントです。
[技術科は職業科?]
私はここが「技術科は職業科ではない」と言えるところだと
プログラミングのやり方を学んだり、キーボードの打ち方パワーポイントの使い方を学んだりは職業科です。

[自律制御ロボ]
真っ直ぐ進まない事が欠点?
以前多くの学校で採用していただいた自律制御ロボもそうでしたが、「真っ直ぐ進まない事が欠点だと」「正確に動かないので子供達がやる気なくなるんです」とよく言われました。私もそうだよな!と思っていました。お陰様でその頃土日は朝から晩まで修理していました。(この修理ですが、私はひたすらハード面を直していました。グリスを塗ったり、ギヤボックスの位置を揃え、シャフトの位置関係を揃えるとこれがまた結構真っ直ぐに進むようになるんです!一番技術科の授業受けてたのは私だったのかもしれません)
真っ直ぐ進まないから良いんじゃないか
制御大好き先生(退職されています)は、真っ直ぐ進まないから良いんじゃないかとよく言われていました(その先生の授業では、曲尺を持って来させ、曲がって行った角度を測らせその事を取り入れプログラムに反映させていました。しかも子供たちにどうしたら良いかを投げかけ対策の手段として生徒が自ら考え測りだしたのです)最近ようやくその意味が分ってきました。そうです真っ直ぐ進まないメカを真っ直ぐ進めさすことも制御の大切な役割なんだと、ここに技術科の真骨頂があります。メカの欠点に気付く事が技術科の大切なところで、それを解決させるところに大きな学びがあるのだと、それと組み立てる事で物の仕組みが多少なりとも分かります。そしてその仕組みと制御との関わりが解ります。
ハードとソフトの関係性
ここでハードがあってこそのソフト、ソフトあってのハード、互いの存在を認識させる事が出来ます。こんな事いつどこで教えてあげられるのでしょうか!
[中学校技術科でしかできない授業]
小学校で何をして来ようと、民間のプログラミング教室で何を学んで来ようが、上記の様な内容こそが技術科に相応しく、他では出来ない(やらない)内容なのではないでしょうか?これからのあらゆるモノは、ハードとソフトが常に伴ったモノです。優れたものは、ハードとソフト両方が優れていなければ良いものはできません。この関係性を教えてやれるとしたら、気づかさせてあげられるとしたら、現段階では、中学校の技術科でしかできないのではないでしょうか!
如何でしょうか?
ina@cbrain.co.jp  イナミまで
ご意見お待ちしております。

[全国大会]
自律制御ロボット覚えておられますか?10年以上もっと経ちましたかね!上の物は少し改造してありますが、これ本当に人気が有りました。多くの学校で採用していただき、年々増え続け最高1年間で5,000セット以上(確か6,000近かったかと記憶しています)採用して頂いた事がありました。
研究授業も何度か見せて頂きましたが、何と言っても全国大会で発表した時の授業、最高でした。
みんな教室の中を動き回っていましたよね、プログラムを作りメカに転送しコースで動かし、失敗したらまたやり直す、いくつかの課題があり全てクリアーしたら「私は先生」だかなんか書いた紙を首に掛け、できていない子に教えてあげて・・・・・本当にみんな生き生きしていたのを思い出します。
あの授業最高でした!!
その当時制御は御法度だったにも関わらず実行されたんでしたよね!
もちろんメカは生徒が組み立てます「技術は物作りしてなんぼや!」と仰っておられた先生が懐かしいです!
確かそれも指摘されたんじゃなかったでしたっけ、「情報ですよ機械じゃないんですから」と!くす!
今まで私が見させていただいた授業はもちろん数少ないですが、でも結構県外の研究授業を見せていただきました。
本当に多くの先生方に可愛がっていただき、いろんな所へ連れて行っていただきました。もう皆さん退職された方々です。ありがとうございました。

機械学習がほとんど行われていない今日
制御と機械学習を取り入れ総合的な学習として行うのは、如何でしょうか
ついでにこれにプラス、双方向的な内容が加わるとベストですよね、コンピューターからの遠隔操作で動かしたり、センサーからの送信があったりとか
メカをプログラミングで動かす。センサーによるフィードバック、そのプログラムの内容をメインサーバーから変更させ緊急時に一斉操作をして、車庫に戻すとかできたら面白いでしょうね!